映画「サーミの血」感想~アナ雪とヨイク

「サーミの血」というスウェーデンの映画をみてきました。
感想を書きますが、ネタバレ含みますのでご注意ください。
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恥ずかしながらスウェーデンにはスウェーデン人の他、
サーミ人という民族がいるということを知りませんでした。
そしてその民族が迫害されていた(いる?)という背景も・・・

一見優しい、理解がありそうな美しい先生が、
「研究により、あなたたち民族は文明に向いていないとわかったの。
街にでては絶滅してしまう」といったセリフを言ったとき、
すごく心がえぐられるような苦しさを感じました

一見文化を守るようにみえて、完全な偏見であり、完全に「守るもの」つまり
下の者、としてみている。

最初は自分の血に誇りをおそらく持っていたと思われる彼女は
いろんな悔しい経験をとおして、そこから這い出していきます。
プライドも、家族もすべて捨てて。
そして迫害する側に回って生きていく。
仲のいい妹に「汚いラップ人」(ラップとは辺境の意であり、ラップ人ともよばれたようです)
といってしまう主人公。
それを言われた妹のなんて悲しい目。忘れられません。

最後のシーンで、主人公が禁じられた言葉で
寄り添ってつぶやいた言葉にさらに心が痛くなりました。
一番傷ついていたのは主人公だったのかもしれません。

内容はけして明るくはないのです。しかし
映像がぼんやりするほど美しく、そして出演者(特に主人公)の眼光が脳裏に焼き付き、
いい意味で心にもやっとしたものが残ります。

自分がしていること、自分がされていること、そんなことをもう一度顧みたくなる。
そんな印象的な映画でした。

映画をみたあと、サーミ人に興味をもっていろいろ調べていたのですが、
アナと雪の女王に出ていた、クリストフはサーミ人をモデルにしているということを知りました。
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アナ雪はノルウェーが舞台ですが、同じ北欧ですからサーミ人が登場するのもうなずけます。
そして、アナ雪のオープニングで流れる歌はサーミ人の伝統音楽ヨイクだそうです。
美しくて不思議な旋律ですよね。

この映画の中にもヨイクは登場してとても重要な役割をはたしていました。
そういわれて考えるとアナ雪の中のクリストフはトナカイをかっていたし、
お店に入ってもちょっと嫌な顔をされていたし、、なんて考えてしまいました。
実際あの映画は民族迫害をしているという意見もあるそうです。
びっくりでした。

民族衣装や民族伝統など、時々目にしては、いいなと思う程度でしたが
もっといろいろ知ってみたいし知らなくてはいけないのかもと思いました。


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